セックスシーン[編集]
『GREEN』や『LOVERS』と同様に、実写アダルトビデオ(以降、「実写AV」)を参考にした構図・体位・射精描写が散見される。
中でも、性器を結合させた主人公とヒロインがピストン運動のラストスパートから絶頂を経て膣内射精の完遂へ至る一連の描写は前2作品以上に強調されており、
深々と結合した2人の身体が性の快楽に震える絶頂直後の様子や、
膣内射精に合わせて双方の性器やその周辺が断続的に収縮する結合部の様子(ヒロインによっては、金玉アングルすら用いられる)、
そして結合を解かれたヒロインの膣口から主人公の精液が溢れ出る様子が、それぞれ長時間をかけて詳細に描かれる(ただし、どのヒロインにも断面描写は存在しない)。
また、舌の描写も膣内射精と同様に強調されており、ディープキスをはじめフェラチオやクンニなどの際に緻密な描き込みを伴いながら艶かしく蠢く様子が描かれる。
それらに加え、物語終盤には前2作品に無かった主人公とヒロイン2人による3Pも導入されており、
過ごしてきた日々の交流やセックスを経て最大限に愛欲と肉欲を募らせた3人が、バスルームからベッドルームへ場所を移しながら避妊を気にせず連続セックスに耽る姿や、
途中の省略部分も含めてその激しさを示唆した事後の姿が詳細に描かれる(詳細は#中心人物を参照)。なお、舌の描写を強調したり3Pを導入した理由は、
前者が滝美梨香によれば「あれはそうですね、普通に原画マンに渡したらアニメっぽい舌が上がってくるんですけど、
作画監督に回す際に2、3枚ほどこんな感じって渡したらそれが定着したらしくて、作画監督の神坂さんが踏襲してくれました。ひとつの特徴になったのかなと」
「フェラって顔とチ○ンチン一本しかないわけじゃないですか。どこに力を入れるとなるとその周辺しかないわけで(笑)」、
後者がbucciによれば「そもそも僕が企画段階で一番やりたかったコトって言うのは3Pのセックスシーンだったわけで。
ただ、そういう多人数プレイってのはアメリカンなノリになりやすいというか、ちょっと笑える空気が出やすいんですよ。そうじゃない恋愛感情と密接にある3Pっていうのを凄くやりたかった。
ゲーム感覚のセックスでなくお互いの気持ちが結びついたセックスにしたかった」とのこと[7]。
『GREEN』ではセックスシーンの体位が変わるごとにヒロインのプロポーションも変わったり(詳細はGREEN ~秋空のスクリーン~#概要を参照)、
『LOVERS』ではヒロインの絵柄すらキャラクターデザイン設定画から離れることがあった(詳細はラブ・エスカレーター#概要 (LOVERS)を参照)が、
本作では総作画監督制を導入したためもあり、そういった変化は前2作品より抑えられている[注 7]。
なお、ピストン運動時におけるヒロインの乳房の揺れ方については、シーンごとに原画陣や作画監督の各々によるこだわりが活かされている模様[16]。